戦前のラジオ ナショナル NR−48(シャーシNo)

縦型ラジオにご訪問いただきました。


 ナショナルNR−48と銘板がありますが、どうやらこれはシャーシのNoでラジオの型番ではないようです。
 同じ番号で違うのもいくつかみかけたことがあります。構成は24B-24B-3YP1-12Fの4球構成でした。


すばらしい外観です。いかにも戦前らしい縦型4ペンです。

訪れたときはこんな姿でした。


ものすごいシャーシのさび!


 箱はといえば、天板に丸く白い跡があります。ツマミのノブ周りは塗装が薄くなっています。ツマミはありません。
電源トランスは1次と2次B電源が断線、チョークトランスも断線。
整流管はエミ減で250Vの入力で120Vしか取り出せません。PAは空気入り完全NGです。24Bもどことなく白く見える・・空気入り?多少のエミ減でも作動はする訳で・・・・


そしてマグネチック・スピーカーのコイルも断線しています。


 これは巻き直せば済む事ですが、手持ちがありましたので、コイルを交換しました。外し方は意外と簡単でOMさんから教わりました。これも治具がなんと198円ですみました。


−箱の修理−

今回は箱は意外と簡単に済ませました。
天板の丸跡は皮膜を取りぼかし塗装。ツマミの擦れ跡は全体をぼかして終了。
箱全体を軽くサンダーで研磨後、上薬を塗布で終了。


こんなところも・・・


 減速機もプラ(セルロイド)板も欠けて空回りする箇所が有ります。これは使用時に大変に気になるところです。
時代には似合いませんがプリー方式に改造しました。とてもスムーズに選局できます。





そしてこんなことも・・・


 電源トランスは中身を並4に交換しました。
2.5Vが付いていたので安易に交換したのが大失敗!
ヒータ電流が1.5Aほど不足します。24Bのヒーターは2.5V/1.75Aと大飯ぐらい・・・先に調べるべきでした。3YP1が2.5V/0.9Aだからこれより少ないだろうと安易な考えが大失敗です。
 仕方ないのでトランスの隙間を利用して2.5Vを取り出すことにします。
実測2.46Vですが誤差の範囲です。そしてチョークコイルの中にも2.5Vのトランスを組み込んであります。
真空管1本に対しヒーター回路が単独という贅沢なラジオになりました。


コンデンサーケースの中はチューブラのケミコンが入れてあります。


以下簡単に修理箇所をまとめました。
 �‥展札肇薀鵐后▲辧璽拭璽肇薀鵐拘�き替え改造
 �▲瀬ぅ▲襯瓮�改造
 ��グリッド端子製作
 �ぅ泪哀優奪船奪�スピーカーコイル脱着交換、ギャップ調整
 �タ振�管は音声出力管と整流管が不良で交換
 �Ε張泪澆凌卦�購入
 ��裏板製作



とても良い顔をしたラジオです。


 この修理は変わった修理でした。というのも部品作りがメインでした。当時の面影を残す。これがタイトルでしょうか。無いものは作るというアマチュアの原点?精神を思い出させる修理でした。

(楽しませてくれたラジオですが、とても疲れました。)

<2004.12.31>


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