−オンキョーOS-34の修理−



*オンキョーOS-34*

箱の天板が割れたラジオが来ました。−


 すっきりしたデザインでどちらかというと好み?!。6WC5/6D6/6ZDH3A/42/80BK/6E5の標準構成球ですが、6E5は寿命で蛍光部が黒ずんでいます。


*中は意外と美品*

湿気の少ないところで保管されていたのかサビ無しです。


 このラジオには、ツマミは付いていませんでした。昭和29年(1954年)の製品のようです。

これも私の生まれる前のラジオ・・・・


*天板の割れ*

段差があり、無垢の板なら補修は可能かな?と半分期待する。


*接着剤を流し込みハタガネで固定*

思ったよりひどくて、割れがピタッとは付かなかった。
ちょっと苦労しそうです。面倒なのでしばらくこのまま保管・・・

<2003.5.1>


*久しぶりに修理に取りかかりました。*

プラパネルを外してパテ込み


 眺めてみると、天板の割れ部分から弓状に反っています。とりあえず水平にするため開いた部分にウッドパテをします。
続いて天板を水平に削ります。


全面サンダーを掛け終わり目地を揃えたところ

割れたところも殆ど目立たなくなりました。勿論段差もありません。


 前面を研磨していましたら単板がボロボロと落ちてしまいました。こうなると最悪で代わりの板を貼るしかありません。
原因は長期間直射日光に当たり接着剤が劣化、天板の割れも急激な乾燥により割れたのではないかと考えます。
 こうするまでに、実際はパテの前にある処理をして再接着してあります。これは木の特性を知っている方なら"なんだ"というくらい単純なこと。


○内部側面に貼られていた回路図○

これといって変わった回路でもありません。

○シャーシ部の全景○

ST管ラジオにしては珍しくバーアンテナを採用
コアーが短いので感度はイマイチか?2次はハニカム巻き


○キャビネットにセット○


20cmパーマネントSPが付いています。


 このラジオは、もともと音が出る状態でした。念のためPAの結合コンデンサーを交換、VRガリの修理、そして再調整ですがさほど狂っていませんでした。
 バーアンテナなので感度がいいのかなと思いましたが、実際はただのアンテナコイルでボビンタイプと相違なしのような感じでした。





 今回のOS-34は、箱に苦労したセットです。スタイルは良い部類ですが、ゼネラルのラジオの方が音、作り共ランクが上と感じた次第です。

 また、これは修理しようと1年半も放っておいたラジオです。長いことそのままになっていましたがなんとか終了しました。マジックアイは暗いので交換が必要です。

<2004.12.23やっと完了>


<初公開日:2004.2.5>

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