HEATHKIT SW−717


 キットで有名なメーカーのものです。見た目はいかにもBCL受信機という感じのスタイルですが、内容としては今ひとつです。入門向けの製品かと感じました。


スマートな横長ダイアルのデザイン

AMとCWの受信モードが設定されている。


 これはヒースキットという名前と見た目でいいな〜と思ったラジオです。実際は、ヒースキットというのはピンからキリまであるということです。知りませんでした。でも、4バンドだしSメーターも付いて格好良いように見えますが・・・
 CW時にはBFOのツマミを調整して聞くというものです。一応ビート音も出てますが、聞きづらい。お飾り程度のものかな?どちらにしても、内部の調整用トリマで聞きやすいようにビート調整の必要があります。


中身は・・・

IFTが見あたりません?


 蓋を開けてびっくり!これってスーパー??と悩みました。アンテナコイルもオッシレーターコイルもあります。でも、IFTが見あたりません。変だな〜中間増幅のないスーパー?どんな回路だろうと悩みました。
 よく見るとオレンジ色の部品の所に、FLという記号が書いてあります。これはフィルター?399KHz?IFTの代わりにフィルターを通して中間増幅をしているようです。


    交換したSメーター

 よくよく見ると、メーターも違うものと交換されていました。左の写真で上に乗っているものが付いていたメーターです。一回り大きいものでした。
 これでは、パネルの穴と合わない事もありますが、奥に位置するため、どうも調子が悪く、手持ちのものと交換しました。
これは、1〜5までの刻みで、強い局で1になります。これでは、何となく変です。
 良いときに5にて、S メーター風に変更したいと思います。
 目盛板は新たに作りました。スケールはデタラメです。純正なんて知るよしもありませんし、こんなもので良いのではと、てきとうに・・・オモチャと考えればこんなもので良いのかと?

 

 
 ただ、ダイアルを早く回すと強い局では針が振り切ってカッチンカッチンと音がします。ゆっくり回すとなんともありません。AGCの加減かと思いますが、立ちあがり電圧を抑える必要があります。ダイオードやケミコンを入れて抑えましたが、根本的な原因を把握する必要があります。(面倒なので、してません。)

 穴にピッタリ収まり、見やすくなりました。


スピーカーを内蔵しました。


 後部にはSP端子が設けられています。別途、純正外部SPBoxがあると思いますが、この程度のものに外部SPはなんとも勿体ないというか・・・セッティング時に面倒です。
 中を見ればガラガラで、Trの放熱も心配なさそうです。そこで、ビクターの8cmSPを内蔵させることにしました。アンプ部がOTLなのでインピーダンスは特に気にすることもなく3.2Ωを付けました。ただし、2個付ける場合は注意が必要です。


シャシ裏


 見れば見るほどガラガラです。おもちゃラジオのちょっと良いヤツかと思う程度です。それでも、ラジオ少年はこういうラジオも楽しいのです。
 ただ、トランジスターが外国製ですから、交換時に国産との互換性が心配です。汎用で良いとは思うのですが・・・

 ちょっと贅沢かもしれませんが、電源は安定化電源ユニット9Vを組み込みました。Trのラジオは、電源にリップルが多いとブウ〜ンというハム音がとても気になります。


後面から


 緑色のテープは、剥がそうとしましたが、なかなか取れないのでそのままにしてある落書き・・・。だと思っていたら以前マニアのコレクションだったものらしく、そのなごりのシールらしいです。
 性能面では普通のTrラジオ程度です。ナショナルのクガー2200とかソニーのスカイセンサー5900の足元にも及びません。やっぱり、お遊びラジオでした。
 これは、OMさんからの頂き物です。どうもありがとうございました。

<2005.12.29>


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