◇音の出ないラジオ◇

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 暇をみつけてものをつくるということは大変なことですが、結構楽しいものです。以前から気になっていたダイアルの目盛板がありました。
 それは、金メッキの丸形ダイアルに白いツマミがついたものです。アメリカン風とでもいうのでしょうか、ちょっと素敵な形をしています。
 このまま部品としてころがしておくのもなんですし、かわいらしいすっきりしたものに仕上げてみたいと、引出を開けてダイアルを目にする度に脳裏をよぎる訳で・・・ 

*雰囲気の良いダイアル*

丸形ダイアルが何とも良いデザイン


 思い立ったが100年目、重たい腰をよっこらしょと・・・早速作業に取りかかりました。大きなものは、何かと作るのも大変なので少し小型にと考えます。
 手持ちにスタンダードのロゴがあったので取り付けることにしました。ツマミも白で統一

シャーシも自分で 

箱への固定方法は横の羽の部分を活用し、木桟へビス止めとします。


 大きさは幅265mm、高さ180mm、奥行き145mmくらいと木箱の真空管ラジオとしては小型の部類ですが、もっと小さな木箱のラジオもあります。
 内寸は約240W×140H×120Dです。
 たまたま、ホームセンターで造作用集成材の端切板が、大変安価に売られていましたので3枚ほど購入しました。これは、コーヒー1杯分で十分おつりがきました。 ネットは不要品の"のれん"を使うことに・・・そして、脚部は廃材を斜めに切ったりして加工しました。勿論ゴム板を貼り付けてあります。
 内部の角材は100円ショップで仕入れたものをカットして使いました。

−後 部−


脚の部分一面は斜めに切りました。


 裏から眺めてみれば、思ったよりシャーシの有効面積が小さくなりました。そこで内寸ぎりぎりに製作することにしてみました。 スピーカーも内蔵させましたので、シャーシの前面に当たりうまく入りませんので切り込み加工をしました。


シャーシ後部 


 シャーシは切り込み加工をした為、思ったより強度がありません。仕方がないので補強板として内部に側板を取りつけました。 結局なんのために最大寸法で作ったのか、全く意味のない事となってしまいました。普通のシャーシで後部外折りでも十分だったのかもしれません。

ビクターのロゴに交換


 【最後に】
 これはラジオではなく、ラジオの形をした箱の製作です。中身は組む元気もなかったのというのが正解かもしれません。私なら組み込んでも2球のレフレックスが関の山。
 しかし、後半の最終加工時には、予期しなかった体調不良で座っても立っても、横になっても痛みが取れないという最悪の状態であり、半分冷や汗状態で仕上げました。ということでちょっと苦労したしたものでした。
 これはギ○○○腰ともいうようですが、またこれも思い出になりました。
 そしてこの箱はいろいろ注文が付きましたが、あるお方にラジオを組み込んでいただくということに落ち着きました。シャーシスペースが少ない箱にどんなものを組み込まれるのかとても楽しみにしている次第です。

<2005.05.13>


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