| 1985年にA-817RXからマイナーチェンジしたされたA-817RXIIです。
スッキリしたデザインのブラックメタのプリメインアンプでダブル・センシングサーボ方式とかいろいろな歪みを抑制する回路を組み込んだアンプです。 |
| 当然ですが、スイッチを入れてもウンともスンともいわない壊れたアンプでした。メインアンプ部は片Chあたり8石構成で、この頃の標準的なDCアンプだと思います。
調べてみたところメイン部にはバイアス調整VRも無く比較的タフなアンプと想像できます。しかし、パワーは100W+100Wと強力です。 |
◇大きなボリュームが印象的◇
なかなかのマスクだと・・・・思ふ
| 症状は、電源入らずでヒューズが飛んでいました。なんだ、これだけかと交換したところ、またまたバチン!と飛んでしまいます。
これは、PAに大電流が流れてしまうという証拠です。メイン部の初段とかPAがリークしているのかと思えば、どうやらプリ部から良からぬ信号が流れ込んでいる様子です。 プリとメインを簡単に切り離すことが可能なら場所の特定も比較的容易なのですが、無いのでパターンを良く眺めます。すると劣化箇所が点々と・・・ |
◇内部の様子◇
ホコリも凄いのですが、あちらこちらと凄いハーネスです。
| 内部は白いアンプに変身していましたので、お掃除開始です。退屈な日曜日は時間つぶしに掃除が一番!そんな掃除より「部屋の掃除をしなさい。」と言われますが・・・・
まぁ、それはそれとして、雪のように白く被ったホコリを軒先で掃除します。どんな場所に設置してあったんだろうか、もの凄いホコリでした・・・ |
◇掃除完了・・・◇
ホコリは、湿気を含むとサビの発生やらリークとか悪さします。
| そういえばホコリが原因で調子の悪かったアンプも診たことがあります。このホコリって以外な悪さをするのです。
そんな経験からですが、ホコリは定期的に取り除いた方が良いのは確かです。しかし、一度セットするとなかなか、というのが普通・・・・ また、調子が悪くなるのは、不思議なことにそろそろ買い換え?という頃に発生するんです。長く使おうと思うならメンテと掃除は絶対必要不可欠だと感じています。 |
◇つかの間の喜び◇
掃除と劣化補修で音出し完了!・・・?
| 掃除を済ませハンダ処理もして再び電源ON!そして数秒後カッチン!早速、所定のテストをしてからSPをつないでみます。動いた動いた・・・
でも、プリ基板に光る赤いLEDはなんでしょうか?ツェナーの代わり?どうもここはサーボなんとか回路の制御部みたいです。オペアンプと数個のTrで行っているようです。 ここには、DCバランスの調整用VRが付いていました。測ってみると少しずれていましたので両端を同値に調整です。 そして聞き入ること1時間余・・・カチン!といきなりミューティングが働き数秒後に復帰しました。ヒートシンクはホカホカでドライブTrも熱くなっています。ありゃ〜DCが流れ込んでいる!プリから・・・? |
◇基板上のLED◇
良いような変なような?
| 何かの表示を兼ねているのでしょうか、歪み制御部のところみたいです。どちらか忘れましたが、正側と負側で感知して制御しているようです。
スペックによると歪率(混変調)も0.004%と当時としては優秀な部類です。また、電源トランスが2個もあるのは、外部機器等からノイズが入らないようにする為だとか・・・・カバーが無いのはケチっただけ? |
◇FETは廃品種!◇
東芝のデュアルFETです。 | 何故か壊れやすいローノイズのデュアルタイプ!これはトランジスタにもいえることですが、良く逝かれます。
マニアは血まなこで手に入れようとしていますが、元は数百円!プレミアがついているみたいに10倍以上もしているようです。 シングルFETを2個付けても働くし、月とスッポン程も変化は見られないので十分でしょう。 もしかしたら「幻のTrにFETを使っているから素晴らしい音がする。」と暗示にかかっているのかもしれません。 |
| 例えば、アンプを見せずに「これが、あのTrを使ったアンプの音」と聞かせ、「これが、普通のTrを使ったアンプの音」と聞かされれば「流石に違う、透明感が違いますね。」と答える方が何人現れるでしょう・・・・。じつは、あのTrを使ったアンプというのは普通のアンプでした。なんてね〜 |
◇ヒートシンク◇
ホカホカが気になったので・・・
取付完了
| 試験時に気になったドライブTrの発熱、なくてもいいと思いますが・・・
簡易的なヒートシンクでも無いよりはマシということでアルミを曲げて取り付けました。発熱はTrにとって命取りです。触ってホンワリ程度が安全圏です。 触れないほど熱くなるのは電流の流し過ぎ、すなわち回路の異常です。 |
◇完 了(基板裏)◇
何処に手を入れたのか一目で判る・・・かな?
| 原因はプリ初段のFETでした。デュアルではありませんが、同じくローノイズの代用品で対処です。
再度、DCバランスを調整して聞くことしばし・・・・。1時間経ってもヒートシンクは、暖かくもなりません。ドライブTrは冷たいまま・・・・どうやらOKのようです。 さて、電源を落としひっくり返して電源ON!最終試験です。で・・・あれ?プロテクターは解除したのに左chはウンとも・・・右chはすごい歪み!再び、あれれとなってしまいました。 |
◇リレーの掃除◇
原因はこれ・・・ | この症状といえばここしかありません。ドライバーの柄で軽くコツンと叩けば、正常になりました。
接点の接触不良です。同じものがあれば交換が容易ですが、接点が溶けていないので掃除をすればまだ十分使えます。アマチュアだからなせる技・・・・ 半導体や真空管にCRパーツ等は直りませんが、直せる部品は直して使う。これは、復活させる為の基本だと思っているから使うのです。 Trやコンデンサーを全て交換すれば殆ど直りますが、どちらかというと邪道としか思えないのです。 |
◇リヤビュー◇
映像入力まで付いています。AVの走りかな?
| 余分な端子もありますが、入力端子は豊富です。MMもMCも使えてプリの出力端子までありました。
音色は、まぁこんなものかな?これといって特徴のない聞きやすい音色だと思います。ただ、今時の小型SPだとちょっとドライブが厳しいかもしれません。 やはり昔ながらの大きな箱、効率の良いSPだと十分ドライブしてくれるのではないかと感じます。 |
<2008.11.21>