ビクター FT−15の展示


◇以前は聞こえたのですが・・・◇

いつの間にか壊れてしまいました。


   ビクターFM/AMホームラジオ
    型名 FT−15
    石   数 10トランジスター 7ダイオード
    受信周波数 FM 70〜90MHz
             AM 530〜1605KHz
    出   力  2W
    電   源  AC100V 50/60Hz
    消費電力   5.5W


◇内部の基板◇

予想は外れて低周波部分でした。


 入手したのは10年程前のこと、久しぶりにスイッチを入れたところ、音が出ません。ブ〜ンと小さく聞こえるだけです。以前は聞こえたので変です。
 ブ〜ンということは高周波部分でと憶測・・・調査は、VRから探ります。というのもVRから信号を入れて音が出れば高周波部分で、VRから別途アンプにつないで聞こえれば、低周波部のトラブルということになります。

 結果は、低周波部分でした。drv Trの不良で、2SA672を交換、ところが2SA672という石は製造中止で入手できません。ガラクタ箱にも見あたりません。規格表から互換のあるものを探すと2SA1015が該当するということが分かりました。
 速差し替えてみたところ・・・駄目なのです??また、ガラクタ箱を探します。このTrはRF/LN用とあり、1015はAF用とあります。コレクター、エミッター電圧も似たようなものです。1015の方が幾分余裕がありますが・・・


◇内部の様子◇

ホームラジオは中身がカラッポ、余裕があります。


 と、またゴソゴソとガラクタ箱を探していましたら中古の672が出てきました。またまた交換です。
 シリコントランジスターの不良は珍しいのかな?あまり聞きませんがやっぱり壊れるようです。今考えると、どうも代用品もパンクしていたみたいです。これでは働かないわけです。
 外部アンテナがなくともFM、AMとも良くきこえます。
 それもそのはず、電灯線アンテナが内蔵されているからです。両側の白いコイルは何の意味があるのでしょうか?
 これはインピーダンス整合用のコイルだそうで、バランみたいな役目をするそうです。


◇電灯線アンテナ◇

落ち着いた木目調の作りで合板製です。


<2003.10.15>


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