トリオ W−41 6BQ5pp
型名 W−41 球 数 6BQ5×4 12AX7A×5 出 力 20W×2(最大) 18W×2(無歪) 電 源 AC100V 50/60Hz 消費電力 130W 製造年月 昭和39年頃 |
◇TRIO W−41 プリメインアンプ◇
古いアンプですが、とても処分する気にはなりません。
もう、何年も経ちますが、友人の持ち物でした。私の卒業した中学校の音楽室にあったものを彼が払い下げてもらったものだろう・・・
ごちゃご<ちゃが片づき、落ち着いた頃に、このアンプを引き取らせてもらいました。今は、もう彼の形見となってしまったものです。 通電時は、もの凄いハム音、そして6BQ5のプレートが赤くなってしまうというものでした。
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◇電 源 部◇
両波倍電圧整流式になっています。
長い間、気になっていたアンプですが、なんとかまともに働くようにしてみたい。そんなことから、チャレンジしてみました。
現物を眺めると、電源部は、シリコンダイオードによる倍電圧整流が採用されています。そして、ACコードは硬化、底板は無くなっています。 また、サービスコンセントは割れていましたが、保管状況は、まぁまぁ良く、錆もさほどありません。 |
◇内部の様子◇
保管状態が良かったようで意外と綺麗です。
さて、赤くなるのは、6BQ5の結合コンデンサーがパンクしているとOMさんから教わりましたので、交換してみました。
それでもまだ少し赤くなる???変・・・ それもそのはず、交換したのはペーパーコンデンサーだったのですから・・・・ 伺ってみると「ペーパーコンは、結合コンデンサーに使ってはいけません!」ということでした。でも、高価な機械でチェックしたものならOKだそうです。 |
◇結合コンデンサーの交換◇
交換したコンデンサーの一部と試験中パンクしたコンデンサー
◇前方から◇
良い眺めです。
今度は、オイルコンデンサーに交換後、数時間音出し試験をしていました。そしたら1時間程してから、パンと音がしました。
上部の写真のコンデンサーがパンク、白い煙がモクモク・・・・ 何ごとかしらと思えば、電源トランスの1次側に付いていたコンデンサーのパンクでした。心臓には良くありませんが、とりあえず安心感・・、勿論換気が必要です。 ただ、結合コンデンサーは、耐圧が600Vの所に250Vを使いました。探したけど、手持ちがなかったのです。これは、後に600Vのものに交換します。不安が残りますから・・・ |
◇斜め後方から◇
古臭さがいいのです。
MT管アンプでも、こうして見ていると、何故か落ち着きます。今のアンプでは、こういう雰囲気は味わえない。チャラチャラせずに暖かみのある音がします。
このアンプには、12AX7Aの2本構成によるイコライザーも付いており、MMカートリッジも使えます。 SPは、8Ωと16ΩをSWで切り替えが可能、音質調整は、各CH独立して、4個のボリュームで調整するようになっています。 |
◇底板の製作◇
加工のし易いアルミ板で
さて、底板がありません。何処にやったのかな?奴が修理中だったようです。これを、私が引き続き教わりながらですが、修理して一応完了ということになりそうです。
底板は新規にアルミ板で加工、塗装して作りました。 他には、外部ACのコンセントが割れていたので交換、VRのガリ、スライドスイッチの接触不良がありましたので洗浄、復活剤等を用いて修理しました。モニタースピーカーはオーディオテクニカのAV用を用いました。 裏板に取り付けた脚は、トリオの何かに付いていたものです。 |
◇TRIO HF−5 アンプラジオ◇
これも一緒に頂いたて来たものです。
同じく、トリオのMT管アンプラジオです。これは、不思議なことに、横に置いてあるケミコンがパンクしておりました。珍しい事があるものです。これも結合コンデンサーかと思っておりました。
よく見たら、ケミコンの端子のところに小さな黒いカーボンみたいなものが付いました。
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<2003.12.06>