ナショナル BL−202(5球スパー)の修復記

ラジオ内部現状編


修理の依頼品ですが、持ち主の方から掲載の承諾を頂きました。

 ひょんな事から修理の依頼が来ました。とても大切なものとか・・。現物を拝見すると、キャビネットもかなりの重傷、勿論鳴りません。
 私の好きな、6.3VST管のセットで、デザインも個人的に好感が持てます。
シャーシー裏を見れば、手を加えてある可能性もあり、ちょっと不安です。
 また、整備に関しては、一切お任せのとの旨をいただき、独断と偏見を持って修理にあたる事としました。
 この頃のナショナルはどういう訳か、パイロットランプのコードが劣化してボロボロになっています。生ゴム系の配線材。


*ナショナル BL−202*


 6W-C5.6D6.6ZDH3A.42.80BK.6E5の6球構成ですが、5球スーパーといいます。6球スーパーとはいいません。
 6E5というのは同調指示用真空管であり、現代では発光ダイオード若しくは液晶です。その前はメーターが役目を果たしていました。従って無くてもラジオは鳴るという訳です。勿論、あった方が楽しいと思います。


○センター配置のデザイン○


 点検後、ちょっと通電・・・ウンともスンともいわない。マジックアイはヒータも灯りません。
内部は掃除もしてあり、抵抗が1本変えてあります。どうも手を加えたような感じがします。


キャビネットはキズだらけ、塗装は劣化しています。熱いヤカン?
を乗せた形跡もあります。ポロポロと塗装が取れるところもあります。


シャーシ上面と下面(修理前)


 抵抗が1本、交換されています。この抵抗は余り切れることもないはずなのですが・・・疑問です。?


 側面に貼られていた回路図(側面の為非常に見にくい)
箱に頭を突っ込んで見るしかありません。頭が抜けなくなったらどうしましょう。これをかぶって通勤か?・・大丈夫でした。


○回 路 図○

スピーカーの廻り


 OPTの線の皮膜が途中で剥いてある。外部SPを取り付けていた可能性があります。トランス、真空管の42が心配です。運が悪ければ整流管も・・・
幸いにもOPTもSPも元気でした。


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