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−海から山へ来たJRC−2−


○変 身 の 巻 �機�

手持ちのツマミを付けてみましたが、なんとなく似合わない・・・


 とりあえず、なんとか受信することは確認できました。しかし、このままではあまりにもお粗末です。ガラスも割れてるし・・・。
 古いとはいえ、せっかくの高級ラジオです。せめて飾っておいてもいいようにしないといくらなんでも・・・?このままでは台なしです。駄目もとでもいいから、手の届くところは磨いちゃおう!ということに決めました。
 この作業は、部品の取り替えや分解整備そして再調整、総点検となります。ちょっと大仕事ですが、頑張ってみました。
 なお、この修理にあたり緒OMさんから多大なるアドバイスとパーツのご協力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。


○変 身 の 巻 �供�

−修理前と修理後−

サビの除去に苦労しました。歪んだ側板は板金塗装です。


 どこまで錆でやられているか心配なところもありましたが、ワイヤーブラシで荒取り、更にサンダー掛け、下地処理に再塗装と作業を進めます。
 この作業をするにあたり、外せる箇所は全て外します。しかし、物がものだけに部品数もワイヤーハーネスも半端なものではありません。
 かといって、全く新にするにはちょっと勇気とコストが必要です。そんなことをするくらいならもっと程度の良いものを手に入れた方がお利口さんというもの・・・。なんせ先立つものがなくて、こんなお粗末なものを手に入れたものですから、できるだけコストを掛けずにそれなりに・・・と思いますが?出来なきゃポイ!出来ればラッキーくらいの気持ちで進めます。
 使われている部品はさすがに厳選されたものでしょうか、いかにも高そうなパーツがポコポコと見られます。このあたりは、当時の設計者、技術者のポリシーが伺えます。そして、職人さんの配線技術は素晴らしいもので、へぇ〜!と関心、こんなふうに引き回すんだな〜と、大変勉強になりました。
 デコボコになっているパネルや側板は金槌で伸ばして再塗装です。職人ではないので0.2〜0.3mm程度の歪みは我慢です。


◇フィルターユニット◇

シールも作り直しになります。

 ここのユニットも取り外して分解します。シールも剥がしたので、入力側と出力側の向きに要注意です。
 このメカニカル・フィルターがもし機能していないようなら、封をトーチで炙り中身を出して修理も可能だとか?
 幸いなことに1KHzと3KHzのフィルター共に無事でした。これらを基板から外して磨き、シールも作り直しました。試しにひとつ磨いてみましたが、ケースは思ったより錆にやられていて完全にピカピカになりません。でも、最初より綺麗になったのではないかと思います。これは、基板から外し磨きました。


◇作り直したパネル◇

パネルはアルミ製、腐食が著しく再利用を断念!


 パネルは付いていた純正品を使おうとパテ込みを始めましたが、腐食したところがとても深く、そして穿れば穿るほど白い粉が出てきます。これは、アルミが腐食している証拠です。
 これは苦労してパテ処理するより、新しく作った方が早いと決断。作業方法を急遽変更することにしました。1tのアルミ板の切り出しから始まり、穴開けそして塗装にレタリング等々面倒な作業が次から次へと湧いて来ます。そろそろうんざりムードが漂うわけで・・・。
 しかし、ここは一番大事なところ、なんといってもラジオの顔です。丹精込めて作りましょう。と云うのは簡単、やるのは大変!ほどほどに、いっぱい妥協することも必要です。 あはっ!
 また、使用したレタリングはOMさんに手配していただきました。これは、ネットで検索すれば色々あるようですが、文字の大きさ、感覚が今ひとつピンときません。こういったものは手にとって確認すべきだと思います。またもや超田舎の不便さを感じました。OMさんに改めて感謝感謝です。


◇ちょっと休憩・・・お遊び◇

出来ることは出来ますが・・・


 オリジナルは、高級塗装がしてありました。設備も技術もない素人には無理なのかな?
 この塗装は、基本的に乾燥速度が異なる材料を塗布して出来るもので、縮緬塗装も同じようなものです。寒い季節に試すのも邪道ですが、運良く均等に広がればラッキーということで・・・。

 でも、やっぱり駄目ですね。乾燥速度を調整できない最大の弱み、どうしても隅っこが上手く広がってくれないようです。もし、出来たとしてもこの後、毛羽取り、表面研磨そして上薬塗布と必要になります。
 こういった塗装は、この季節に自然乾燥だと1ヶ月くらい掛かりそうな気配すらあります。ということで、お遊び程度の実験ということで、この塗装は諦めです。夏のかんかん照りだったら上手くいったのかな?


○すごい量のビス○

交換した相当量のビス

 こういった複雑な機械は、分解してまた組み立てるのは、とても大変な作業です。眺めてみると、本体は大きく分けて5ブロックに取り外しが出来るようですが、困ったことにTUNEダイアルに付いている目盛板が、どうやっても外れません。ブロックごとに分解して掃除を考えていましたが、バラバラに出来ないとなると、違う方法でやらざるを得ないわけです。
 悩んだ末に、ソケットやIFT類など取り外し出来るものは外して取り掛かることにしました。厄介なハーネスは、束ねたままある程度残します。しかし、分解時、ネジは錆びて固くなっているところや狭いところが沢山あって大変でした。この錆びたネジは処分、交換したビスは、もう潮風の心配は要りませんのでクロームで我慢です。それにしてもすごい数!みんなポイしました。


◇またまたお世話になりました。◇

最初のつまみはなんか似合わないので交換


 つまみはどうしても外れなかったので破壊して外しました。見た目もある程度それらしくしたいもの・・・。あれこれと付け替えても今ひとつしっくり来ません。これも幾度となくOMさんのお世話になりました。近くにパーツ屋さんがある強みとはいえ感謝です。似たような形のものを選んでいただきました。しかし、これも・・・・?
 どうもメタルプレートの輝きが邪魔をしているようにも感じます。暖めて取り外すとしても熱で変形します。塗装は研磨できないので塗料が上手くのってくれません。外装では一番の悩みのタネです。メタル付きの方が高級なつまみに見えるのに変ですね。


◇こんなことも◇

リヤも外して再塗装、シールも作り直し


 フィルターも磨いてシールを作り直しました。そしてリヤパネルも再塗装にシールの作り直しです。普段見ることもないと思いますが、こういうところもやるべきと決めてほどほどに仕上げました。

<2006.12.13>


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