このページは、個性あふれる力作をご紹介する頁です。
| ラジオやアンプが大好きな方の写真、ご投稿をお待ちしております。自作品、既製品の修理・改造品は問いません。皆さんの作品など大歓迎します。 |
| 入手したときは送受信ともに不可でした。蓋を開けてみれば、調整するVRやトリマーはすべて触った形跡があります。
せっかくの名機といわれる101、なんとかまともに働くようにしてみたいと思います。当時は、この101そしてトリオの520がアマチュア無線機のベストセラーではなかったかと思います。偏見ですが、私は八重洲の方が好みでした。この101は、何度かマイナーチェンジされて最終版までファイナルは真空管仕様で販売されていました。 |
FT−101の修理の巻
往年の名機 FT−101
| 1.入手した時の状態 |
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【写真1】
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�…姪鼎垢訌阿法△箸蠅△┐彩椹觚〆困鬚靴泙后�
あちこち触られている様子があります。慎重に進めましょう。 壊されているトリマも見られます。こんな機械にあたったら最悪です。【写真1】参照。 こういうリグは、動かせるところが全部触られていると考えて取り組むべきでしょう。 ��電源を投入する前にテスターでAC、+Bのショートの有無を確認します。どうやら、ショートはしていない模様・・・ �G阿里燭瓠�FUSEを規定より小さな1Aと交換して仮通電した方が安全です。 |
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【写真2】
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�さ紊鯀瓦独瓦い禿展仕蠧�で確認 → 異臭無しFUSEも切れない。
�ゥ辧璽拭�高圧部、バイアス等の電圧をチェックする。→ 12V、670Vが出ている。ここは恐らく正常と思われる。 6JS6のバイアスが+30V程出ている。これでは多分球はNGでしょう。 前オーナがBIAS-VRを交換したようです。同規格品が入手できずに別のものと交換した際にVRの取り付け位置を間違えた?のが原因か・・・これって間違えようが無いと思うのですが??【写真2】は、交換修理済みの状態です。 さらにチェックを続けます。各基板にはとりあえず電圧は印加されている様子。 |
| ��RFgainを最大にしてもノイズすら聞こえず。
��AF-VRにAF信号を入れてAFは動作していることを確認。 ��送受切り替えのリレーは動作している ��とりあえず、全基板の再半田を実施する。【写真3】は前、【写真4】が後です。ハンダの輝きが異なるのが判ります。 この状態から先の修理には、兎にも角にも回路図の入手が先決ですが、あいにくありません。掲示板で知り合えました旧型無線機のレストアで活躍されている花澤さんから入手先を教えていただき、無事入手することができました。これでなんとかなりそうです。 |
| ��2.受 信 部
�〇�前に調べた各電圧を回路図を見ながら再確認 �▲献Д優譟璽辛瑤�XTAL発振を各モート゛で確認 ・Fずれは有るがとりあえず発振しているので、Fズレを補正 ��IF部に信号を入れて音出し ・MIXERユニットの3SK39に入力しても、感知するのがやっと。 以降はどうやら動作している。ちゃんとSメータも少ないながら 振れることを確認 ・石は壊れていない様子 ・MIXER部のコイル、トリマは全て回されているのか同調が取れていない。 おおよそのところへとりあえず合せておく。【写真5】 |
【写真5】
| ��LOCAL-OSCの発振を確認
・各バンド共トリマの補正だけで発振を確認。 ��ANTから信号を入れてみる ・信号レヘ゛ルを最大にして何とか受信できる。 ・RF-amp以降に入力するとそれなりに受信できる。 ・RFの石、3Sk39の交換。受信が出来るようになった。 �Ε咼法璽訐�をつないで信号を受けてみる、感度が悪いながらQSOが聞こえる。 受信部は、とりあえずここまで。後は送信部が終わってから調整して追い込むことに。 |
| 3.送信部
��TUNEモードで送信してみる ・ラッキーなことに、RF-UNITで出力があることを確認。 ・14MHZ-USBで変調も掛かることを確認。 ��12BY7A、6JS6を挿して動作試験 ・12BY7Aエミゲン使い物にならず ・6JS6はNG。 ��神戸のOMさんからの頂き物の12BY7Aに交換 ��6JS6の代替として6JM6を挿してみる。【写真6】 ・たかが5W程度の出力しかない。 |
【写真6】
| �ゥ�ロチンを含め同調回路全ての調整が必要と思われる ・10DバンドでVFOを一番抜いた状態でPRESELECTを右一杯から気持ち戻した位置(指示針幅)にセットしてギロチンのコアを調整して出力最大に合わせるか、Sメータ最大に合わせる。 ・各バンドの調整時はギロチンのコアーは補正しないでトリマのみで合わせる �Δ海海泙任�6JM6パラで14MHZで70Wの出力が得られました。 �Г海猟汗庵�7MHZが出力しないことに気づいて調べると、バンドSWからの配線が抜けていたので追加。【写真7】 |
| 4.最終調整
・必要なところを必要に応じて調整すれば、感度、送信出力ともかなりのところまで追い込むことが出来ます。 ・80/40mバンド出力は85W強、20mバンドで70W、10mの10Dバンドで57Wの出力です。 ・終端型電力計は富士測定器とSX-200(2台共二次校正済み)を使用。 ・VFOの補正、LOCAL-OSC(バンドエッジ)補正・・・沢山の調整箇所がありますが、FT-101のメンテナンスの本も出版されていますので、この程度にしておきます。 |
| 5..お遊びの時間
ここからは、大好きないたずら時間として遊んでみました。いろいろ考えていると、6JM6では出力が物足りない?もう少し何とかできないものかと・・・ �/生佑裡錬佑気鵑膨座廚靴殖僑烹庁兇鬘暇椹箸辰討澆襪海箸� ・トランスのヒータ容量が不足するのは承知の上で、とりあえず実験です。 14MHzCWフルパワー送信、+Bは630Vまでダウンしながらも180Wの出力! ものの数秒で5AのFUSEが切れてトランスから一瞬煙が・・・ また、トランスが焼失したのかと心配。 �▲肇薀鵐垢量技�を確認後、6LQ6に挑戦【写真8】 |
| ソケットやパーツの交換そして配線等いろいろと面倒なことをやり終えていざ勝負。
14MHZで120Wを安定して取り出せ、10mバンドでも80Wをキープしています。トランスのことを考えるとこれくらいが一番安全かもしれない。しばらくこのまま使うことに・・・14MHzで【写真9】そして28MHzで【写真10】 |
| �2針椶�6LQ6が手持ちに有るので、組み合わせによる変化を調べ楽しもうかと・・・【写真11】 |
| ・1と2の組み合わせ:40W
・1と3の組み合わせ:110W ・1と4の組み合わせ:105W ・1と5の組み合わせ:110W ・2と3の組み合わせ: 85W ・2と4の組み合わせ:115W ・2と5の組み合わせ:120W ・3と4の組み合わせ:120W ・3と5の組み合わせ: 70W ・4と5の組み合わせ:120W |
【写真11】 |
| あれ、なんだこりゃぁ〜?????
当然、最大出力時の入出力VC位置は微妙に違いますし、アイドリング電流も個々に異なります。TV球は、バラツキが多いとは知っていましたが、こんなものかと妙に納得してしまいました。 悩むのは、この機械の前オーナです。一体何をしたかったのでしょうか?回せるところは全部といってよいほど回してありました。触りたい気持ちは判らないでもないですが、測定器を持たない人が耳学問や興味本位でであちこちと触っているうちに正常動作しなくなり、元に戻そうと更に繰り返し挙句の果て、あきらめて手放してしまう・・・勿体無い話です。(そういうときは一言連絡ください。?) とりあえず、何だかんだと遊んでいるうちに終わってしまいました。それなりに十分楽しませてもらった機械です。 いずれにしても、回路図が無ければ手を付けることは出来ても、短時間での修復は不可能でしょう、花澤さんに感謝です。 |
| 6.おまけ
【写真12】は、6LQ6のソケット配線です。この配線手法でうまくいけば発振しないで済むかも?程度の不安定要素を含んでいます。上下のソケット周りの配線に注視。 さすれば答えは出てきます。下のソケット配線のようにすればHIbandでも発振することは無いと思います。上のソケット周りはメーカ製でもよく見かけられる配線ですが、はっきりいいってナンセンスな配線なんです。 真空管のソケットピンがグランド(アース、シャシ)に接続(配線)されていても、ソケットピンはグランドでは無いということです。今のご時世にこのような機械の修復をされる方は、先刻ご承知の事とは思いますが・・・ |
| 修理を終えて
かなり古い機械ですが、それなりに整備、メンテナンスをすれば蘇ります。しかし、スプリアス等性能面からすれば今の機械には到底太刀打ちできる代物ではありません。それでも、全て自動化された機械任せのマシンより、人が思考を入れて操作をする無線機、生かすも殺すもオペレターの責任・・・こんな機械は大好きです。メータを視野に入れて、VFOの安定度、送信中もモニターしながらのゼロイン…楽しかったです。監視しながら操作する楽しみ、これがなんともいえません。 たまたま見つけて整備したこの101の中身は酷いものでしたが、送受信とも正常に戻すことができました。今となっては、大空に向けて電波を発射することもありませんが、大切に保存したいと思います。正直なところ、この修理に疲れました。 |
<2005.09.26>