アマチュア・マニアの作品集

☆ アマチュア・マニアの作品集�� ☆

このページは、個性あふれる力作をご紹介する頁です。

 ラジオやアンプが大好きな方の写真、ご投稿をお待ちしております。自作品、既製品の修理・改造品は問いません。皆さんの作品など大歓迎します。


大阪のOMさんの作品(9)


■音響の高級ラジオ OS−75■


ひょんな事からST管の6球スーパーが舞い込んできました。


 毎日の仕事に追われ何かと忙しい日々が続きます。疲れてごろんとしていると、なんか作りたいような、何もしたくないような・・・そんな日が続いていました。
 ぼけ〜っとしていると歳を重ねたせいか、幼少の頃木箱のST管ラジオを買って貰い、ごそごそといじくり回して遊んでいた頃が妙に懐かしく思い出されます。
 我が家にST管の5球スーパーはあるものの、これは思うように触れないのでした。どういうわけか、それを気に入った人が居て違う部屋に持って行かれちゃったのです。コソコソと持ち出して裏蓋を開けようとしようものなら「何するのー?」と一言二言・・・あちゃー!めっかっちゃったー。
 そんなとき「手持ちぶさたにこんなのありますよー?」って「要りませんかー」ってなにやら聞こえてきました。


◇最初に見た写真◇

わぉー!ST管が並んでる〜〜!ちょうだい、ちょーだい!


 見てみると直線に並んだST管、バリコン、コイルと私好みのレイアウト、大きなスピーカーが付いていかにも良い音がしそうな気配です。それもオンキョーの高級ラジオ!インテリアにもOKですし、ちょっとイタズラするにも最高です。
 年代物なので、かなりの痛みと汚れで苦労しそうですが、スーパーOMさんの励ましもあり、気合いを入れてさっさと仕上げて・・・と思っていましたがー。公私共多忙の毎日、なかなか手をつけられない日が続くので、お盆用ラジオが年末年始用ラジオみたいになってしまいました。トホホホ・・・

【能書きを申せば・・・】
 同調指示計の6ZE1を含めると7球になりますが、高周波1段増幅付きの6球スーパーへテロダインです。それでも昔は7球スーパーと呼んでいたようです。


◇分解掃除◇

全体が煤で黄ばんでいます。リベットを切って掃除!


 数日後、なにやら大きな箱が玄関先に転がっていました。これはONKYOさんだ!とピンときました。話には聞いていたものの、取り出してみるとやっぱりでかい!そして中身は時代相応でやっぱり損傷が見られました。
 ざっと一通り点検してみるとスピーカーのコーンがちょっと破れていて、IFTにへこみと断線あり。そして想像以上の燻製ラジオ!でも今時ST管ラジオを入手するのは非常に困難、RF付きなんてなおさらのことです。文句は言えまい昔の高級ラジオ・・・
 さ〜て「気合いを入れて取りかかりま〜す!」といったのでここはそれ、なんだ、その・・・う〜んとがんばるっきゃなかんべぇ
 ってなわけで分解して汚れ落としに悪戦苦闘!えんやらほ〜いのほ〜い!と頑張ってみました。なんでも燻製のお陰で木箱に虫食いが発生しないんだとか・・・後から掃除する人の身にもなってくれ〜って言いたいけど、昔のことだし、囲炉裏のある田舎で使われていたのだから仕方ないかと思うところ。


◇パーツ磨き◇

気合いを入れてコイルやバリコンの掃除


 これは、BCバンドだけですがRF付きともなると性能に期待が持てます。遠近切り替えも付いているし、当時としては超豪華版のラジオだったのでしょう。
 これがとうとう私のものになっちゃったのです。懐かしい大好きなST管ラジオだし、暇つぶしに気兼ねなく手を入れて遊んでも怒られないしー。ってことで、ちょっと小細工をしてみたくなるのが私の悪い癖?これにIFTがもう1本付いていると最高なんですが、レトロと高性能を目指していざ進めーと暇を見つけては亀ならぬカタツムリ並に進めました。
 予定ではちょっと手を加え、安定度と内部雑音を押さえ込み感度もハイレベルに仕上げようと欲張ってみました。上手くいけばいいのですが・・・・


◇シャシと箱の再塗装◇

当然ですが、全塗装をします。


 パーツをコシコシ磨き込めば見違えるように綺麗になりました。うん!高級球ラジオの風格が出てきたかな?とにんまり・・・
 シャシと箱は再塗装をします。高級機らしくぴかぴか!箱の塗装は難しいし、手間もかかるのです。おまけに塗装する暇がなかなか作れないという今の状況・・・家族の顔をそ〜っとのぞき込んで、がさがさ、こそこそ、そんなのことの繰り返し・・・・
 それでもなかなか進まず、予定のお盆はとうに過ぎ去っていったのです。ふと気がつけば中秋の名月でした。


◇配線開始◇

早く完成させたい!でも焦らない、焦らない


 回路図通りに組み立てれば多少は早く音出しが出来るものの、それじゃ面白味も半減?てなわけで中身は当時のスーパー風、その実態は?
 IFTが断線していたので、これ幸いにとコイル間隔を調整して真ん中にワンターンショートリングを入れてアースしてと、続いてRFampのG2は250kΩに変更、IFampのG2は500kΩにして内部雑音を出来るだけ押さえ込みを図ってみました。これは、IFTが2本なので結果は分かっているものの、やってみたい小細工です。
 ショートリングをアースしただけでは意味がないので、SG-outレベルとシンクロ画面をモニタしながら巻き巻き、カットアンドトライの調整です。何度も何度も最良点を探し出しベストポイントを決めました。当然、安定度を狙い各段とも単独給電とします。


◇順調に進行中◇

えっ!タイロックじゃだめ〜?


 配線を始めていたら、なにやら変なささやきがー!「レトロ風なら糸で結束だよ〜!」だって・・・
 う〜ん、この時代にタイロックはなかんべぇ、言われてみれば確かにそうだ。ちぇーだ。
 じゃぁ編み込み?んっなの出来ないから普通に縛っちゃえ!と必要箇所をちょんちょんと縛っただけです。これでもちっとはレトロに見えると思いますが・・・


◇配 線 完 了◇

ST管ラジオにはやっぱり大きなパーツがよく似合います。


 拘りはなんといってもL型抵抗です。これがよく似合うラジオはST管!誤差は多いものの、レトロを強調するならこれ以外ないってくらい不思議と似合うのです。
 しかし、経年変化で抵抗値が変化しているものがあります。そのためにも必ず確認をしてから使うのがベストです。一番注意するのはPAのカソード抵抗とグリッド抵抗です。それと結合コンデンサーは良質のもの・・・だって。なんでかはお分かりの事と思いますが。


◇受信成功◇

いちおう点灯式!受信成功になりにけり・・・


 やっぱりST管は良い眺めです。そして直線上に6本並ぶST管は見事に映えるのです。ただ球が大きなだけと言われればそれまでですが、この大きなバルブが何とも言えない魅力であり、この雰囲気が好きなのであります。
 受信は何事もなかったように一発で成功です。そして前記のようにIFT調整と周波数調整を済ませて完了です。
 PAは42ですが、外部機器を繋ぎ小型のSP−BOXで音出しをしたところ、またこれが良い音色を奏でてくれたのです。相性もありますが、意外と底力があるんですね。42って・・・


◇箱 入 れ◇

大好きな球は見えなくなりますが、箱があってこそレトロと・・・


 なんでも高級機はパイロットランプが沢山使われているそうです。些細なことですがなるほどー。と思いました。
 受信感度は良好です。アンテナを外せば静かなものとなり、とりあえず目的は達成です。またしばらく楽しんで、もの足らなくなったら自由にごそごそ出来る人目を気にしないスーパーラジオになりました。
 写真ではデジタルカメラのイタズラでしょうか、マジックアイが左右に開いて見えますが、残念なことに弱っていて目視では開閉がよく見えません。今時6ZE1は入手難で、代替として6E5を考えています。
 今回はこの高級レトロラジオに大満足です。予定より随分遅れて、第2次計画より早く終わってしましましたが、勿体ないので年末まで保存して年の瀬に楽しもうかと考えています。
 肝心なことを忘れました。何処にしまったのか忘れないでおこうと思っていることを・・・・


※以上、掲示板にご投稿いただいた内容を元に勝手に掲載してみました。


<2009.11.16>


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